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本センターの活動を総合的な4つの研究アプローチから説明します。

理論研究活動

市民社会に関する理論的・歴史的な研究を目的とした「理論研究部門」は、理論の構築を最終的な目標とします。

市民社会を対象とした先行研究の調査・分析のみならず、本センターで展開している他の研究活動から得られる生の知見を総合的に体系化していくことが活動の中心となります。

政策研究活動

グローバル化した世界では、各国各地域の社会が結びつき、経済活動や文化交流などを通じてコミュニケーションがより活発になっています。しかし、互いの社会について相互に理解するための視点はいまだ十分に育っていないといえるでしょう。

世界的にも市民社会の指標を作成する動きが強まっています。作成が進む各国地域の活動と連携しながら、積極的な政策提言を行うことが、政策研究活動の中心です。また、中国清華大学等との交流を促進し、研究・教育面での更なる発展を目指します。

社会調査活動

市民運動調査など社会調査に基づいた研究活動、フィールド調査等を中心に現実の市民社会、現場の諸相を捉えます。

必ずしも量的調査研究に固執せず、質的調査研究も重視して常に変容し続ける市民社会のあり方を探求します。社会調査活動を通じた市民社会の実相に対する認識は他の3つの活動を形作っていくための基底となる、重要な知見を提供します。

市民社会の変容・実態を把握する手法の確立から、理論研究活動との協働による概念構築を行います。

実践研究活動

本センターの特徴の一つである「市民社会への参与観察・実践」を担う活動です。その中核となる仕組みは「まちづくりプロジェクト」であり、その推進力は学生です。学生が積極的に市民社会(地域社会)へと参与していき、インタラクティブな実践活動の中から得られる知見を基にして研究・教育を行います。実践研究活動で得られた知見は理論研究活動をはじめとした他のセンター活動へと還元されます。まちづくりプロジェクトへ学部生のみならず大学院生が積極的に参加することによって、大きな教育効果も見込まれます。

実践研究活動は研究・教育活動であるとともに、常に市民社会・地域社会との融合・調和を目指し、より具体的なアウトプットとして市民社会・地域社会に価値を提供していかなければいけません。それとともに、社会の先導たる大学としての責任感を持ち、研究者、教育者としての自らのあり方を正していくことが必要であると考えています。

本センターは「市民社会」について、調査研究活動、教育活動ともに、大学と地域社会との連携・協働を進めるために一橋大学大学院社会学研究科内に設立されました。

「まちづくり」授業は、一橋大学の全学共通教育科目です。学生は国立を「まちづくり」実践の現場として、市民や自治体との協働のもとに様々なプロジェクトを推進しています。

市民社会研究教育センター
〒186-8601
東京都国立市中2-1
国立大学法人一橋大学
大学院社会学研究科
林大樹研究室
TEL 042-580-8655
FAX 042-580-8640
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国立大学法人一橋大学大学院社会学研究科内 市民社会研究教育センター